子どもの貧困は、沖縄県において克服すべき重要課題です。
社会の一番の宝である子どもたちが、現在から将来にわたって、その生まれ育った環境に左右されることなく、夢や希望を持って成長していける「誰一人取り残さない優しい社会」の実現を目指し、令和4年3月に「沖縄県子どもの貧困対策計画(第2期)」を策定しました。
同計画では、子どもにつながり、支援につなげる仕組みの構築を図るとともに、親の妊娠・出産期から子どもの社会的自立までのライフステージに即した切れ目のない総合的な支援を行うこととしております。
主な支援については、以下のとおりです。
◎子どもの居場所等の支援
市町村の子どもの居場所及び貧困対策支援員による活動について、助言や研修等を通じて支援の「質の向上」を図るほか、居場所同士のネットワーク化、小規模離島町村への支援員派遣等に取り組んでおります。
◎子どもの貧困対策に取り組む市町村を支援
子どもの貧困対策推進基金を活用した市町村への交付金により、就学援助の充実を図っております。また、一括交付金を活用した市町村への補助金により、ひとり親家庭や低所得世帯を対象に放課後児童クラブの利用料負担軽減を図っております。
◎無料塾等による学習支援
生活困窮家庭の小中高生を対象とした無料塾の設置運営及び民間の進学塾を活用した学習支援を実施しています。令和3年度は、合計1,000名を超える児童生徒を支援し、多数の高校・大学等合格につなげました。
◎大学等進学に係る給付型奨学金等(沖縄子どもの未来県民会議事業)
児童養護施設を退所する者等を対象に、返済不要の奨学金を給付しています。また、令和4年度から、県外大学等に進学を希望する低所得世帯の高校生を対象に、受験や進学に係る渡航費用の支援をはじめました。
◎おきなわこども未来ランチサポート(沖縄子どもの未来県民会議事業)
企業様などから提供を受けた食料品等を子どもの居場所などに届ける支援を実施しています。琉球新報社の新聞広報活動によるパブリシティ効果もあり食品提供企業が増えたほか、日本郵便沖縄支社の配達網を活用した離島など遠隔地への食料品配送も行われております。
※令和3年度には、食料品等の在庫管理及び配布計画をICTを用いて迅速かつ効率的に行うとともに、WEBサイトを用いて取組の周知を図る「フードネットワーク事業」を実施しました。今後、企業様などからの食料品等提供の受け入れ拡大が図られることが期待され、いただいた食料品等の増加により、子どもの居場所等への配布拡大に取り組んでいきます。
●沖縄県子どもの貧困対策計画(第2期)
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/kodomomirai/kodomonohinkonkeikaku.html
●沖縄子どもの未来県民会議
https://www.okinawa-child-future.jp/
●おきなわこども未来ランチサポート