■SDGs達成のための教育推進事業が目指す未来
沖縄県教育委員会では、教育分野におけるSDGsの普及を図り、新しい時代に必要となる自立的に考え行動に移す力、問題解決能力等の資質・能力を有する人材の育成を図ることを目的として、SDGsを達成するための教育推進事業に取り組んでいます。
持続可能な社会の実現を目指して、SDGsやESDなどの理解を深めていくために、令和3年度は「SDGs達成のための教育推進事業」にて、SDGsを研究領域とした研究指定校の設置、研修会や出前講座、親子体験型のイベントを開催しました。また、「持続可能な開発のための教育(ESD)」を各学校の教育活動に取り入れやすくするために、「SDGs実践事例集」を作成しました。
研究指定校では、指定校として取り組むことで教師や児童生徒も多様な場面でSDGsを意識するようになり、課題意識が高まり、SDGsの視点で主体的な活動ができるようになってきたという報告があります。
「持続可能な社会づくりの担い手」を育てるために、教師自身の指導の質を向上させる「学びのサポート」が今後も必要です。引き続き、他校の実践事例や指導案等の情報提供に取り組んでまいります。
■「SDGsを研究領域とした研究指定校」の代表事例
(「令和3年度SDGs達成のための教育推進事業 実践事例集OKINAWA2021」より引用)
「身近な環境問題について考えよう~守りたい
僕たちの宮城海岸~ゴミアートを作ろう」
(北谷町立浜川小学校)
「SDGs実践事例集OKINAWA2021」 p.6
【ねらい】
自分が住む地域と関わりながら、環境問題を通して地域を見つめ直し、主体的に考え発信することができる児童、活動に取り組める児童を育成する
「持続可能な地域を創生する人材と態度の育成
~生徒会活動を通して~」
(浦添市立浦添中学校)
「SDGs実践事例集OKINAWA2021」 p.10
【ねらい】
集団の一員として学級や学校でよりよい生活づくりに参画し、諸問題を解決しようとする自主的・実践的な態度や健全な生活態度を育てる生徒会活動を通して、持続可能な地域の創生に必要な資質能力であり、本校の目指す生徒像でもある「自ら『気づき・考え・行動する生徒』~持続可能な社会を創る生徒~」の育成を図る
■令和4年度の「SDGsを研究領域とした研究指定校」
の取組(研究主題)
① 石垣市立白保小学校
互いを認め合いながら課題を解決する児童の育成
② 那覇市立松島中学校
自ら学び、主体的に課題を解決し、未来を創る学力を身に付けた生徒の育成
③ 沖縄県立嘉手納高等学校
SDGs達成に向けた「地域に開かれた教育課程」の研究と実践
④ 沖縄県立美里工業高等学校
美里工業高校の強みを活かした持続可能な地域貢献・地域連携
■学校や関係機関・県民へのメッセージ
世界や日本、沖縄県に存在する課題を自分事としてとらえ、持続可能な社会の実現に向けて自ら行動を起こせるようになることは、より良い社会と、幸福な人生の創り手となる力を身につけることにつながります。SDGsへの関心を深め、私たち一人ひとりの行動を見直し、変えていくことが、ESD(持続可能な開発のための教育)の目的です。
本取組が、「誰一人取り残さない(no one left behind) 」という理念のもと、持続可能な社会の担い手づくりに寄与できれば幸いです。取組の詳細については、以下のリンク先の沖縄県HPをご覧ください。
沖縄県教育庁生涯学習振興課(代表)
〒900-8571 那覇市泉崎1-2-2 行政棟13階(北側)
電話番号:098-866-2746
沖縄県HP:おきなわSDGsのとびら/沖縄県教育委員会 (pref.okinawa.jp)