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お知らせ

【事例紹介】プロサッカークラブ×SDGsで子どもたちに夢と希望を-後編-

REPORT / 2023.09.07

前編ではFC琉球がSDGs活動をはじめたきっかけや幅広い活動内容についてご紹介いたしました。後編では、Jリーグ全体で取り組むSDGsや、FC琉球の数あるSDGs活動の中から「県産品&子ども応援プロジェクト」について詳しくご紹介いたします。

【 -前編- :https://www.okinawa-sdgs.jp/news/2827/】

琉球フットボールクラブ株式会社
FC琉球クラブコミュニケーター/
経営企画室 ホームタウン担当 上原慎也さん

■Jリーグ全体で取り組むSDGs活動「シャレン!」

 私たちが所属するJリーグでは、社会課題解決のためにクラブが単独で活動するのではなく、地域の企業や行政、学校と一緒に連携して活動する「シャレン!(社会連携活動)」という取組があり、全国のクラブチームがそれぞれの地域特性を活かした「シャレン!」を行うことで、SDGsに貢献しています。

 1年に1度、全国で取り組むシャレン!の中でも、地域に根ざしたプロスポーツが持つ価値をいかんなく発揮している取組を称える「Jリーグシャレン!アウォーズ」が開催され、他のクラブがどんな活動をしているのか知ることができるので、自分たちの活動のアイデアにつながることもあり、とても刺激になります。

 昨年開催された「2022Jリーグシャレン!アウォーズ」では、FC 琉球は「県産品&子ども応援プロジェクト」でエントリーし、全 58 チーム、2,000以上の活動の中から「ソーシャルチャレンジャー賞」を受賞しました。賞をもらうためにやっている取組ではないですが、 自分達の活動が全国で評価されるのはすごく嬉しくて、次はどんなことをしようかとか、もっとこうしたら支援の幅が広がるんじゃないかとか、今後の活動について考えるきっかけになる賞でした。


■県産品&子ども応援プロジェクト

 2022Jリーグシャレン!アウォーズでソーシャルチャレンジャー賞を受賞した「県産品&子ども応援プロジェクト」は、選手やスタッフが沖縄県の持続可能な発展のために、県産食材の流通促進や子どもたちの食糧支援・自立支援をサポートするプロジェクトです。

「県産品&子ども応援プロジェクト」の主な活動を5つご紹介します。

●県産品のプロモーション
 コロナ禍の影響を受けている県産品のプロモーションを実施。県産品の魅力やコロナ禍の影響を受けている実態を伝え、観光に依存し過ぎない県産品の流通促進につなげます。

●県産品活用レシピの開発・紹介
 Jリーグクラブならではの取り組みとして、アスリートのパフォーマンス向上や子どもの発育のために、県産品を活用できるレシピを開発・紹介しています。

●県産品活用商品の開発・販売
 量販店と協働し、県産品を活用した商品開発・プロモーションを実施。コロナ禍で影響を受けている県産品の流通促進を図ります。また、量販店で販売した「琉球応援弁当」は売上の一部を子ども支援団体に寄附します。

●県産品活用商品の子ども食堂への配布
 県内の子ども食堂に「県産品活用商品(琉球応援弁当など)」を無償で配布し、県産品の流通促進と同時に、子どもの食糧支援を実施します。

●子どもたちとの交流
 選手と子ども達との食育教室やスタジアム観戦バスツアーでの交流を通じて、夢や目標を持つこと、視野を広げることの大切さを感じてもらい、自立支援を目指します。

 このプロジェクトは、2021年にコロナ禍の影響を受けていた県産食材と子どもたちが抱えている課題解決のために、私たちができることはないか考えて、県産食材を使った商品の開発・販売や子ども食堂への寄附をメインに始めた活動です。しかし、テレビや新聞などのメディアでこのプロジェクトを知った方から「私たちもやりたい!」という声がたくさん届いて、今では、参加メンバーも増え、活動の幅も広がり続けています。これからも、県産品生産者さんはもちろん、企業や団体、自治体のみなさまと一緒になって、県産食材と子ども支援のための活動を広げて、続けていきたいと思います。

県産品&子ども応援プロジェクト 特設サイト https://fcryukyu.com/kensanhin/

写真:琉球応援弁当を配布する様子と、FC琉球元気応援たまご寄付金贈呈式の様子


■これからのFC琉球とSDGs

 普段から地域の課題や私たちの活動を支えてくれるパートナー様の課題を通して、沖縄のためにできることは何だろうと考えていて、それがSDGsにつながっていると思います。サッカークラブという特性を活かして、地域と一緒に、地域のためにできることから取り組んでいこうという意識が強いです。様々な活動に取り組む中で、どうしても私たちのリソースやノウハウだけではできないこともたくさんあるので、パートナー様をはじめ、県内の企業・団体、自治体のみなさまと一緒に取り組むことで、活動の幅も広がり、深みも出ると思っています。

 私たちがサッカークラブとして一番できることは、子どもたちが試合を見たり、選手と触れ合ったりして、プロスポーツを身近に感じてくれること。そして、スポーツの楽しさや将来の夢を持つ大切さを感じて、成長する励みになることだと思っています。だから、スタジアムでの試合はもちろん全力でプレーします。一方で、もっと沖縄のためにできることがあるんじゃないかとも考えています。私たちの活動が社会課題の直接的な解決にならなくても、プロサッカークラブの発信力を活かして、クラブや選手を通じて、社会課題をもっと身近に感じてもらえるように、これからも、サッカーという枠を超えて沖縄のためにできることやSDGs活動の幅を広げて、いろんなことにチャレンジしていきたいです。

写真:交通安全教室(共催:公益財団法人沖縄県交通安全協会連合会)の様子と、クリーン活動(共催:南城市、街クリーン株式会社)の様子

FC琉球(運営:琉球フットボールクラブ株式会社)

所在地:〒904-0012
沖縄県沖縄市安慶田5-1-16 グランシャトレ安慶田2階

ホームページ:FC琉球(https://fcryukyu.com)