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お知らせ

【事例紹介】“自然と環境の保全は足元から”身近な自然から考えるSDGs-後編-

REPORT / 2023.10.17

前編ではおきなわ環境クラブの幅広い活動内容についてご紹介いたしました。後編では、「みんなでSDGs!」の一環として実施した「第6回水辺の緑化ボランティア活動」の様子と参加者の声をご紹介いたします。

【前編:https://www.okinawa-sdgs.jp/news/2926/

特定非営利活動法人おきなわ環境クラブ
事務局長 立田亜由美さん

■第6回水辺の緑化ボランティア活動について

 水辺の緑化ボランティア活動は、私たちが毎月実施しているボランティア活動で、漫湖湖岸の手入れや植栽などの緑化活動を行なっています。今年度6回目となる今回は、沖縄県主催の「みんなでSDGs!」の一環ということで「水辺の緑化活動~街なかの水辺と人の暮らし~」をテーマに、ボランティア活動の前に「漫湖水鳥・湿地センター」の展示室で漫湖の概要や移り変わりを紹介してから、実際に漫湖南岸の自然観察や草刈り、サキシマハマボウの植栽などの緑化活動を行う特別プログラムで実施しました。

子どもからご年配の方まで幅広い世代の方々に参加していただき、参加者同士のコミュニケーションも取りながら、楽しく実施できました。


■参加者の声

~緑化ボランティア活動に参加した高校生にお話を伺いました。~

 学校の教頭先生や担任の先生から「都市部ではなかなかできないボランティアだと思うから参加してみたら?」と勧められて、はじめて緑化活動のボランティアに参加しました。ビーチクリーンや児童クラブの手伝いなど、他のボランティア活動はやったことがありましたが、草刈りや植栽は今日がはじめてだったので、少し緊張しました。鎌を使うのもはじめてだったので少し怖かったけれど、草を刈った場所がきれいになっていくのは嬉しかったし、はじめての経験ができてとても楽しかったです。

 ~緑化ボランティア活動に参加した女性にお話を伺いました。~

 この緑化ボランティア活動は10年ほど参加していますが、元々、植栽が好きで、地域のために活かせないかと思ったことが参加したきっかけでした。月に1回だけなので、気楽に参加できるし、午前中だけの短い時間で、少し汗をかきながらいい運動にもなっていると思います。手入れした場所がきれいになるのはすごく気持ちがいいし、自分が植えた木がどうなっているかなって思いながら参加することが毎月の楽しみになっています。

写真:草刈りの様子と植樹の様子


■“身近な自然”にもっと注目してほしい

 今回は特別プログラムとして、漫湖水鳥・湿地センターの展示物を使って、漫湖の概要や移り変わりについて説明しましたが、毎月の活動では常連の参加者も多いので、漫湖の概要などの説明はしておりません。しかし、私たちが大切にしている「開発で失われた自然を植栽や手入れなどを通して再生させていくこと」とボランティア活動の内容を結びつけて、漫湖の移り変わりや私たちが目指す姿をみなさんに伝えています。

 都市部にある漫湖はとても身近な自然だと思いますが、実際に漫湖に行ったことない人も結構多いんです。そういう人たちに、「自分たちの身近にも素晴らしい環境があるよ、でも、素晴らしいだけじゃなくていろいろな課題も抱えているよ、その課題を解決するために自分達ができることはなんだろう」というストーリーを感じてもらいながら、自然や環境を大切にしようという仲間をもっと増やしていきたいと思っています。街中にこんな自然があって、水鳥がたくさんいる場所は学びの場としてとてもいい環境だと思いますが、みなさんにとって馴染みがない場所になっているのはとてももったいないですし、ぜひ学校の授業などでもっと活用してほしい。沖縄だと、どうしてもやんばるや海の自然に目を向けがちですが、自分の身近にある自然、街中にある自然にももっと注目してほしいです。

写真:ガイドの金城さんと第6回水辺の緑化ボランティア活動の様子(展示室で説明している様子と漫湖南岸での自然観察の様子)


■みんなを巻き込んで続けていく

〜今後の活動についておきなわ環境クラブ事務局長の立田さんにお話を伺いました。〜

 私たちの活動は「継続性」と「パートナーシップ」が大切だと思っています。
自然環境の再生はすぐにできるものではないですし、植物を植栽して終わりではなく、その後も手入れをしていく必要があるので、継続して活動していくことはとても大事です。たくさんのガイド、ボランティアのみなさんと協力しながら、環境保全や身近な自然の情報発信を続けていこうと思います。

 また、活動を継続していくには、限られた少人数の人だけで取り組むのではなく、いろんな人が参加できることも大事だと思います。いろんな人に関わってもらうことで、みんなが主体となって活動し、それぞれが周りの人を巻き込んで、さらに活動の輪が広がっていく。活動の輪を広げながら継続していくことで、次の世代にもバトンが受け継がれていくと思います。

 今は私たちの活動を知らない方も多いと思いますが、地域の方や、おきなわSDGsパートナーに登録されている企業や団体をはじめ、多くの方々と一緒になって、身近な自然を守りたい。そのために、緑化ボランティア活動・環境学習の機会を提供する団体として、これからも活動し続けていきたいです。

特定非営利活動法人
おきなわ環境クラブ

所在地:〒902-0075
沖縄県那覇市字国場370-307

TEL:098-833-9493
FAX:098-833-9473

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