今回は、全国金融機関として、日本の農林水産業の発展に貢献する農林中央金庫那覇支店の活動をご紹介いたします。
農林中央金庫那覇支店
支店長 坂本 賢修さん
営業班 吉田 彩乃さん
営業班 岩元 翔さん
営業班次長 二森 雅規さん
(左から)
■農林中央金庫那覇支店について
農林中央金庫は全国に展開している金融機関です。名前の通り、農林水産業をバックグラウンドに持っており、農業協同組合(JA)、漁業協同組合(JF)、森林組合(JForest)の様々な活動の推進、支援を行なっています。
また、農林中央金庫那覇支店では、これら団体や県内の事業法人に対する金融業務も行っています。
2023年12月に創立100周年を迎え、時代の流れや環境に合わせて私たちも変化しながら、農林水産業に携わる方々を支援してきました。
■持てるすべてを「いのち」に向けて。
私たち農林中央金庫は、【持てるすべてを「いのち」に向けて。】という言葉から始まるパーパスを掲げております。第一次産業をバックグラウンドに持つ金融機関として、農林水産業はもちろんですが、そこに関わる食、地域、くらしを支えていくリーディングバンクになることを目指し、ステークホルダーのみなさまとともに、農林水産業の発展と豊かな食とくらしをつくり、持続可能な地球環境に貢献していくことが、私たちの使命です。
さらに、2021年度から農林中央金庫全体でサステナブル経営がスタートしたことをきっかけに、私たち那覇支店でも、サステナブルに関わるワーキンググループを結成しました。通常業務は業務内容によって部署に分かれて行っておりますが、サステナブルというテーマは、農業、漁業、林業、事業者、農業者問わず、誰にでも関わりのあるテーマなので、私たちの中でしっかりと横軸を通して、全体で取り組んでいくことが大切だと思いました。ワーキンググループでは、情報共有や連携がスムーズにできるように、所属部署の垣根を超えて、有志を募って結成しました。
■農林中央金庫那覇支店が取り組むSDGs活動
私たちは農林水産業向けの金融支援を中心に、さまざまなSDGs活動に取り組んでいます。
SDGsに関わる金融支援
沖縄県産コーヒーの振興に向けた取組を行う東村のコーヒー農園に対して出資を行い、持続的な経営活動のサポートをしています。具体的には、作業負荷軽減のための機械設備の導入や販路拡大に向けたサポート、他の生産者との連携強化などを取り組んでいます。
農福連携について
農福連携は、農業と福祉の連携のことで、主に障がいを持つ方が農業分野で活躍し、自信や生きがいを感じることで、社会参画を実現する取組です。
私たち那覇支店は、沖縄県での農福連携の実現を目指して、生産者さんと福祉事業者さんとの架け橋となって、障がい者の方々の農業を通じた社会参画やサステナブルな農業の実現をサポートしています。
子どもたちへの教育機会の提供
那覇市の首里公民館で実施されている「みんなで考えようSDGs」という取組に参加しました。農林水産業や金融業が取り組むSDGsについて、小学生を対象に、具体例やクイズを盛り込んだプログラムを実施し、YouTubeにて配信しました。
やんばる地区の森林保全活動
農林中央金庫全体で、木の温もりや森林の大切さを知ってもらいながら、地域産材の利用や森林資源の循環を促進する国産材利用拡大活動に取り組んでいますが、私たち那覇支店では、世界自然遺産であるやんばるの森を管轄する国頭村と一緒に、地元の企業を巻き込んだ植樹活動を行ないました。
2023年度は、宮古島市と県内企業と連携し、首里城復興支援・県産材利用拡大に向けて、宮古島の地元企業・団体職員や小学生と一緒にイヌマキの植樹とクラフト体験や木育授業を行いました。イヌマキは首里城の建材として利用されていた木であり、今回植樹したイヌマキを将来的に首里城復興に活用することで、森林資源の循環の大切さを広く発信しています。
社内での取組
那覇支店の職員一人ひとりがSDGsに関する目標を持ち、それをホワイトボードに記載することで、目標の可視化・共有化を行なっております。例えば、普段から県産食材を使った料理を作るとか、普段飲むコーヒーをフェアトレードのものに変えるなど、個人的な目標から、育児休暇の取得状況などの組織的な内容も見える化することで、働きやすい職場環境の整備にもつながっています。
この取組は、当時の若手職員のアイデアから生まれた取組で、個人、組織問わず目標を掲げることで、職員みんながSDGsに対する意識を持てるようになりました。
※後編記事は2/8の公開を予定しています。
農林中央金庫那覇支店
所在地:〒900-0021
沖縄県那覇市泉崎1丁目20番1号
TEL:098-861-1511